■潮英子のセクシュアリティ・カウンセリング・ファイルNO.4「セックス・ファンタジーと“3”の関係!」

  • 2014.04.10 Thursday
  • 14:15

※大人のためのコラムを掲載する本「大人のコラム」。セクシャリティ・カウンセリングでお馴染みの潮英子様の連載「セクシュアリティ・カウンセリング・ファイル」。同ファイルの“NO.4”は「セックス・ファンタジーと“3”の関係!」になります。なぜか、男性の電話相談の“作話”には「3人の女性に辱めを受ける」というストーリーがお約束のように登場するそうです。
 
 
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日本人は奇数好きと言われます。五七五の俳句や三三七拍子など、日常的に奇数を好んで用いているのは、日本語の音韻と奇数が合うという言語学的な理由があるのでしょう……。
 
なぜそんなことを考えたのかというと、我々のセクシュアル・ファンタジーに「3」という数字がよく登場することに気付いたからなのです。
 
私は対面カウンセリングの他に、電話やスカイプでの相談も行ってきました。スカイプは料金もかからないし表情を見ながら話せるので、かなり対面に近い感覚で行えるため、遠方の方や忙しい方には便利です。
 
ところが、スカイプが普及した時には「これからは電話相談に取って代わるんだろうなあ」と思っていたのですが、それから数年経った今でも、電話相談の方に需要があります。性に関する相談は、顔を見せるのが気恥ずかしいからかもしれません。
 
また、電話が好まれるもう一つの理由は、いわゆる「イタズラ電話」ができるからだと思います。カウンセリングでは「作話」といわれますが、空想をあたかも事実のように話して聞かせることで何らかのカタルシスを得る人がけっこういるのです。
 
性の相談においては特にこの作話が多いようです。
多様なセクシュアル・ファンタジーの世界についてはまた別の機会に詳しく取り上げたいと思いますが、今日は電話相談によくある作話の特徴をお話ししましょう。
 
私は有料、無料両方の電話相談を受けた経験があります。
有料の相談は60分という長い時間になるので、たとえ作話であってもある程度、実体験に基づく、ご本人の人生観を反映した話になります。
 
しかし無料相談だと、匿名性があるし、いつでも自分の好きな時に電話を切ることができるので、相談者はのびのびと(?)、セクシュアル・ファンタジーを披露するのです。
 
では、どんな相談があるのでしょうか?
よくあるのは性的な単語を並べ立てマスターベーションをするタイプですが、これだとカウンセラーに電話を切られてしまうので、長時間通話することができません。
そこで、もっともらしい話を作って、自分はそのことで苦しんでいるという体を装って会話を続けようとするのです。
 
カウンセラーは、たとえ内心ウソだろうな、と思ってもそれを正面から指摘はしません。もちろん場合によりますが、原則としては、それがウソであるかどうかよりも、ウソをついてまで話したいという相談者の心理状態はどんなものか、ということに焦点を当てて話を聴くことになります。
 
さて、冒頭に挙げた、セクシュアル・ファンタジーと「3」の関係についてですが、私は相談を受けているうちに、一定のパターンがあることに気付きました。
 
男女ともに「襲われ願望」は多いのですが、特に男性は「3人の女性に辱めを受ける」というストーリーがお約束のように登場するのです。
 
代表的な話はこんな感じです。
 
 
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僕はつい出来心で、コンビニで万引きをしてしまいました。店を出ると20歳くらいの女性3人に囲まれ、「あんた盗んだでしょ。」と鋭い口調で問い詰められました。
「写メで撮ったからね。警察に出されたくなかったらついてきなさい。」と脅され、びくびくしながら従いました。
 
1人の女性の家に着き、中に入ると3人が僕に向かって「服を脱ぎなさい」と言うのです。仕方なく脱ぐと、僕のオチンチンを指さして「大きくなっているよ、バカだね」と笑うんです。僕は怖くて逃げたしたくて、でも万引きがバレたら大変なのでどうにもなりません。
 
「私たちの目の前で射精しなさい」と命令され、嫌々オナニーをして射精しました。怖いんだか、気持ちいいんだかわかりませんでした。
 
僕の姿を見て彼女たちは大笑いしながら楽しんでいます。そして、また写メを撮られて、
「この写真をネットで公開されたくなかったらまた来な。」
と言われてしまいました。
 
もう嫌だと思いながら、僕は何回も行って、その度オチンチンを見られています。どうしたらいいかわかりません。辛いです……。
 
 
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現実にこういう目に遭った男性が存在しないとは言い切れません。ただ、しょっちゅう同様のストーリーを聞くと、やはりこれはファンタジーなんだろうと思わざるを得ません。
 
そして、屈辱的な命令をして楽しむ女性はいつも3人なのです。2人でも4人でもなく3人。なにか性的なシチュエーションとして3人だとおさまりがいいのでしょうか?
 
「弱みを握られたために、不本意だが性的な行為をさせられている。」というストーリーは老若男女、普遍的に人気があります。その中でも特に、若い男性は「年上の3人の女性の凌辱」がお好きなようです。
 
そうすると、複数でのプレイは一般に「3P」と言われますが、本人+3人の4Pの方が楽しいものなのかもしれません。
 
なぜ「3人の女性に囲まれる」が定番なのか、それが奇数好きな日本人特有のものなのか解明はできていませんが、多種多様な人々が同じような願望を抱いていることに、私は興味を覚えています。
 
カウンセラーが作話にどこまで付き合うかは難しい問題です。
ただ、こういうファンタジーを語ることで、スッキリした気持ちになって日々の生活を頑張れるのだとしたら、それもカウンセリング効果と言っていいのではないかと思っています。
 
 
●潮 英子(うしお・えいこ)
 
 大学院で夫婦問題を研究。その後、カップル間のセクシュアリティをテーマに相談活動を行っているカウンセラー。別名でカウンセリング関連の共著や中高年のセックス・ライフを扱った書籍もある。最近は雑誌や新聞などで、コメンティターとして頻繁に登場している。
 
 

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  • 2017.08.06 Sunday
  • 14:15
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    コメント
    「奇数好み」、面白い現象ですね。
    たまたま私は特撮研究をしているのですが、いわゆる「戦隊もの」もヒーローの数が偶数だと「その番組は当たらない。」というセオリーがあるそうです。
     「戦隊もの」の源流は歌舞伎なので、日本の伝統的な価値観がそのまま反映されているのかもしれませんね。
    • あかうち むすき
    • 2014/04/17 10:40 AM
    あかうちさま、ご感想ありがとうございます。
    戦隊ものの源流が歌舞伎とは知りませんでした。
    私の息子は中高生の頃、仮面ライダーと戦隊ものに異常にはまっており、私もけっこう見ていたのですが、確かに5人ですよね。女性が1人入るのにちょうどいい人数だからかと思っていました。
    アメリカのパワーレンジャーは確か女性が2人で黒人男性も入ってましたよね。政治的な配慮があるのだろうと感じていましたが。
    いろいろ考えると面白いですね!
    • 潮 英子
    • 2014/04/18 11:43 PM
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